2016年1月21日木曜日

手動撮影による感動のバレエ映像

【2019年3月5日更新】
はじめに、一昔前の映画のキャメラマンは、全て手動で撮影していました。それはシネレンズですから。。。オートフォーカスでは、暗いシーンの時、ピントがあまくなり、メインのダンサーの前のダンサーにピントがあったりと意図しないものにピントが合い、最悪は完全ピンボケになることもあります。次に、女性ダンサーをリフトした時に、手や顔が画面からはみ出ないよう構図を広げます。これを電動ズームですると間に合わなかったり広げすぎたりするのです。それに、引きカメラに逃げると引きすぎになります。だから、ズームリングに中指を触れっぱなしにし、軽やかに構図を変更するのです。そして、アイリスリングは、舞台のセンターと端では照明の明るさが違いピンスポットが点いたり消えたりするので、これも人差し指と親指で絞り(アイリス)を開けたり閉じたりリアルタイムに操作しています。以上のことから、究極の感動映像は、全てフルマニュアルで撮影しているからなのですね。
そんな中、オートフォーカスや電動ズームに頼り、マニュアル操作するのはアイリスだけなので、ハンドヘルドカメラでもあり、デジカメ持ちスタイルで操作するため親指が上になり、親指でアイリスリングを操作しているカメラマンがいました。そして、座って撮影しカメラの高さは胸の高さであり、液晶モニターを見て撮影するので、左目も舞台を見れなくなります。当方は、ENGカメラ(ショルダータイプ)であり立って撮影しビューファインダーを右目だけで見て撮影し、左目は舞台を直視しているので、撮影画面以外のダンサーの動きも確認しながら撮影できるのです。また、ハンドヘルドカメラで撮影することになっても、この考え方で撮影します。結果、お客様に喜んで頂けることは間違いなしですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿